御崎馬(みさきうま)
都井岬の御崎馬は、人為的な管理はほとんど加えられず、半野生状態に近い形で飼養されている。御崎馬を加え日本在来馬は、北海道和種馬、木曽馬、野間馬、対州馬、トカラ馬、宮古馬、与那国馬の8馬種の中、御崎馬は国の天然記念物として昭和28年に指定を受けている。
その由来は、高鍋藩秋月家によって元禄10年(1697年)、現在の串間市を中心に7カ所設置された藩営牧場の1つで、軍馬や農耕馬として生産され、御崎馬(岬馬)と呼ばれるようになった。
御崎神社(みさきじんじゃ)・都井岬ソテツ自生地
由来、旧称を御崎三社大権現といい、元暦元年(1184年)土持信森がこの地に来て祠官となって現代へ継承。信森が初め島津忠久に由緒を申達して以来、領主歴代神領を寄進し尊崇篤かった古社である。
棟札には、永禄5年(1562年)12月島津忠親、天正15年(1587年)12月、島津忠久の名前が記録されており、秋月領となっても尊崇篤く、幕末まで社領十五石を寄進してきた。
明治6年5月、神社改革により都井神社に合祀されたが、その後も旧社殿に参拝するものが絶えず、その上コレラが流行したり、稲の穂枯れなど凶作が続いた為、村民が複社を切望し、明治13年12月許可になり、現在名となる。
ここ御崎神社一帯は、亜熱帯樹林「ソテツ」の自生地。
「著しい植物の限界地」ソテツ自生地の北限として昭和27年に国の特別天然記念物に指定される。自生数 約3000本(案内碑より)
都井岬灯台
都井岬灯台は、宮崎県串間市に属する都井岬の標高240mの断崖上に立つ、白色の大型灯台で、「日本の灯台50選」にも選ばれている。周辺は、日南海岸国定公園の最南端に位置する風光明媚の地。