旧吉松家住宅は大正8年(1919年)の上棟で、明治から昭和初期にかけて串間の政治・経済を牽引した吉松氏の私邸として建築された。
旧志布志街道に面して石堀および表門を構え、950坪の敷地に主屋(197坪、木造1部2階建)と外蔵、内蔵、外風呂・外便所棟、物置の附属棟が配置され、これらが全て建築当時の状態で残存しており、大正期の歴史的景観を良く伝えている。
主屋は良材を用いた上質なつくりの近代和風住宅で、洗練された座敷飾りや応接室等に優れた意匠を見せ、高い価値を有している。旧吉松家住宅は「意匠的な優秀なもの」として平成20年12月2日に国の重要文化財(建造物)に指定された。
〒888-0001 宮崎県串間市大字西方5509-イ